更新記録 · 2020/06/12
■こちらのサイトは2020年12月に削除する事に致しました。 新サイトへ移転してから半年強。最後に更新した時には想像すらしなかった変事が世界を席巻しております中、皆様が日常を紡いでおられる事を願わずにはいられません。 こちらのJIMDOのサイトですが、本年の12月をもって整理する事に致しました。...
更新記録 · 2019/11/26
■INDEXページとして編集・サイトコンテンツの非表示・更新終了 新しく開設したサイトがこれまで問題なく稼働でき、共同創作含めてコンテンツも必要な分はほぼ移せつつあるので、こちらのページは当面、INDEXページとして表示させるべく編集を行いました。...
更新記録 · 2019/11/16
■ヒトコト頂いておりました 11月13日に『また来るね』を一言頂いておりました。御礼が遅くなりましたが、ヒトコトを送って頂いた方はどうも有難うございます(*'▽')...
更新記録 · 2019/11/13
■巣鳥館暫定新ページにつきまして 本日より試験的に、メインコンテンツを別サイトへ移行、今後は新しいページでの公開をメインに更新予定です。 こちらのJIMDOのサイトは当面このまま、適宜手を入れつつ残しますので、相互リンクしてくださっている方はリンクの張替え作業は見送って頂いて構いません。...
更新記録 · 2019/11/11
■日常怪異公開 『今日も、商店街は平和です。』 四行沙汰をOTHERへ暫定的に移動しました。
 鋏屋は目を擦った。電柱には貼り紙がしてある。個人手製のちらしと思われる、迷子のお知らせだった。  犬や猫のものはよく見かけるが。そこに掲載してある写真には、一匹の真っ赤な金魚が映っている。...
更新記録 · 2019/11/10
■ヒトコト頂いておりました こちらでの御礼が遅くなり、失礼致しました。11月8日の14:24に『拍手ぱちぱち』を頂戴しておりました。どうも有難うございます(*´ω`)...
 橋のたもとにある桜が見える場所を陣取り、古物屋は五本目の煙草に火をつけた。けだるく塀に寄りかかり、晴天の青を見上げる。...
 それぞれ得た情報を報告するため、宴会にも使われる大広間へ一同が会したのは、とっぷりと夜が更けてからだった。主に酒屋が戻ってこなかったのが集合の遅れた理由である。とっくに雁首を揃えた仲間を見回して赤鬼は、あれえ、と素っ頓狂な声をあげた。てっきり自分が一番乗りだと思ったのにと言わんばかりである。古物屋が与えた腕時計はとっくにどこかで壊してしまったのだろう。そして当人の体内時計は稀に見る大雑把さでてんであてにならぬ。上等な酒が手に入ってご機嫌な鬼は既にどこかでひっかけてきた後らしい。愛しい赤子を抱くように未開封の一升瓶を携え、鋏屋の対座へどっかり腰を下ろした。 「よう、お揃いのようだな。いやいや、ちょっとばかし遅くなっちまって悪かったよ。え? そんな顔で睨むなってェ、古物屋よ。ちゃーんと人外連中の様子は見てきたから。店持ってる奴らは、いつ人間が喧嘩吹っ掛けてくるかわからんから、出入りする客を限定したり、店自体を閉めちまってる奴らが大半だった。この土地の人外をまとめ上げてる親玉は大蛇と妖狐らしいが、どっちも見かけなかったねえ。川底と山奥に引っ込んじまってるらしいや。ただ、道歩いてて俺自身、因縁つけられる事はなかったし、目立つ場所で騒ぎがあったりもなかった。開店してる店が少ないから、歓楽街の割に静かだって思うくらいよ。あ、心配しなくても酒売ってる店は何軒かあったからさ、調達には困らなさそうだぜ。え、それは別に聞いてないって?」  では人間側の動きはどうだったのか。化け猫が促すように鋏屋を見遣ると、和装の青年は浅く頷いて腕を組んだ。「俺と執事さんも、あちこち出歩いてみたけど、目立った騒動はなかった。絡まれるような事はなかったし、遠巻きに見られてる感覚があったくらいかな。置屋の人と話ができたらよかったんだけど、なんだか忙しそうで、後日改めて約束を取りつけてからにしてくれって言われちゃったんだよ。だから日を変えてもう一度行ってみようと思う。うん、あと、そうだな。これは俺の思い過ごしだと思うんだけど。彼ら、どうも執事さんを気にしてる様子だった」執事を。眉を上げて古物屋が復唱すると、鋏屋は肩を竦めた。「相手には執事さんの素性は明かさないで話をしてたんだけどね。ほら、この人は、長年使われた刃物が人の形を得た変わった生い立ちだろう? ここに住んでる人達がどんな風に受け取るかわからなかったから」この人と示された当の使用人は、微笑みの内に沈黙を守っている。喋る番ではない役者のように行儀よく。  座の纏め役である黒猫もまた、簡潔に宿屋の女将、天狗童子との会談内容を語った。途中で三度、居眠りをした酒屋に茶托を投げた他はつつがなく済む。花街の関係者から聞かされる界隈の事情は物騒極まりないが、ただ歩いてみても棒には当たらない。明かす話の種が尽きたのを頃合いに、大広間を襖で四つに仕切ってそれぞれがようやく自分だけの夜を取り戻す。古物屋は窓を開けた。宿屋の一階、中庭へ向いて開いた空間へ身を乗り出す。聞こえてくるのは風の音ばかり。静かすぎる歓楽街の狸寝入りである。
「で。これが持参した菓子折りであると」くりりと黄金色のどんぐり眼が、机上へ出された菓子の箱を凝視している。銀色の直毛をおかっぱに切りそろえた天狗童子は、一見してただの子供のようだった。古き良き平安の時代、貴族の小間使いに雇われていた子供のような装束に袖を通し、見た目も仕草もまるっきり幼い童である。...

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